北欧ヴィンテージを買う前に。

あまり得意な話では無いのですが
北欧では「ヴィンテージは財産だ」という意見があります。

なんの事かというとそのままの意味なんですが、
家にせよ家具にせよ雑貨にせよ、北欧の人にとっては

「買って、使って、捨てて」というのではなくて
「買って、使って、譲って、また使って」という

モノのサイクルが浸透していますので、
次の世代に譲ることを考えて作られており、
またその思いで使われてきてもいます。

北欧ヴィンテージ家具で修復しやすいものが多いのも、
北欧ヴィンテージ雑貨がまだ価値を有して流通しているのも
根底にはそんな思いがあるように思います。

これは「モノを大切に…」という意味だけではなく
現実的には経済的意味も大きいようで、
「買ったものが価値を有し続ける(高くなる)」のは
良いモノを作り、購入するにあったってのハードルが
ぐっと下がるもののように思います。

実際、北欧では数十年前に購入した家を
同じように販売することは珍しくも無いですし、
インテリアについてはこのブログを読む方であれば
ご存じの通りかと思います。

「ヴィンテージ=投機商品」というのは
日本のインテリア好きには親和性が低い考えですが
バイヤーの中にはそうした考えの方もいますし、
その思いで収集している方も少なからずいるようです。

行き過ぎたそういった行為は好ましくないですが、
投機とまではいかなくても「買ったものに価値がある」というのは
こうしたものを選ぶ方にとっても意味が無い事ではありません。

まずは日々の暮らしを豊かにできる上に、
自分がもし使わなくなった時期が来たとしても
次の人に喜んでもらえたり、販売することも可能です。

机上の理想として「モノを大切に」ではなく、
現実的にフィードバックがある形での「モノを大切に」。

再生産可能な社会、という言葉だけでなく
「自分にとってもその方がお得なんだよ」と、
そうした理解が根底にあるので
北欧って北欧なんだと思います。良くも悪くも。

なんでこんな話を、というと
カイ・クリスチャンセンの椅子が入荷してきたから。

1956年に発表されたチェアNV31。

この椅子を作ったクリスチャンセンは
デザインをするとき見た目の美しさ、
人体工学に基づいた座りやすさと言ったことに加えて
次世代に繋がる価値も意識をしています。

「(その方が)自然に配慮しているし、経済的だ」

どちらがメインという事でもなく
両方があっての思想なんだと思います。

大切に使うと、価値を有したままで
長くご愛用もいただけるインテリア。

北欧インテリアって、そういうものなんだと思っています。
(…と、ご購入するときに気持ちの免罪符にどうぞ。)

→ お買い物はこちら。

*お椅子は定休日明けの木曜日に撮影を予定しております。
どうぞ今しばらくお待ちくださいませ。

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【 About Prae 】


プラエは2010年、徳島に誕生した"北欧ヴィンテージ家具"や"北欧食器・雑貨"やオリジナル家具、植物などを扱うインテリアショップです。

デンマーク語で「Hygge(ヒュッゲ)」という言葉があります。 他の国の言葉にするのが難しいのですが、『どことなく温かくて、居心地の良い雰囲気』といった彼らの独特の言葉です。北欧の暮らしやデザインが注目されるようになっていますが、それは純粋になにかのモノだけではなくどこか「Hygge」な空気感が私たちを惹き付けて止まないのかもしれません。

座り心地のよい、木製の椅子。 取っ手がレトロで使い勝手の良い50年前のデスク。 レトロで可愛い食器。 これって何に使うんだろう?そう思わず見入ってしまう古い古いオブジェ。プラエはときどき北欧に買付に行き、そこで出会ったものたちを大切に連れて帰ったりしています。

お店はそんな出会ったモノたちと、あなたのお部屋をつなぐ場所です。古いものだけではなくて、国内外で作られた中で北欧デザインを生かした家具をセレクトしたり、 オリジナルで家具を製作したりもできますので、コーディネートのご相談も良かったら。 ホームページやブログを見てもらって、お店に来てもらって。 どことなく居心地の良いそんな時間を過ごしてもらえれば、幸せです。

Prae Inteiror (プラエインテリア) 代表 香川 拓也