「北欧雑貨でも偽物ってありますか?」

四連休最終日。
今日はお家でゆっくり、という方も多いのではないでしょうか。

お店も少し落ち着きましたので
久しぶりにゆっくりとブログを更新したいと思います。
今日のテーマは「贋作」。


 フェルメールの贋作で有名な「メ―ヘレン氏」

昔、美術系の勉強をしていた気楽な時期に
時折見かけた「贋作」という文字。

歴史は古く、スウェーデンの博物館には
「ガラスを宝石に見せる方法」が書かれた
エジプト時代のパピルスがあるそうです。

贋作が作られる理由はいくつかあります。
一番分かりやすいのは「金銭目的」ですが、
他には「権威付け」「愉快犯」なども考えられます。

以前、イギリスで買い付けをしていた時に
現地のオークショニアと話している中で
「金銭目的」では、選ばれる制作物には
3つのパターンがあると話になったことがあります。

(1) 高価なもの

古代から連綿と続く「贋作」の多くは
このタイプがほとんどとなります。

宝石、芸術品、歴史的価値のあるもの…
1点物で技術や知識が必要な場合が多く
模倣するのには難易度が高いですが、
価値が認められれば高いリターンも見込めます。

ダ・ヴィンチの真作と判断されれば、
良いサイズの油絵であれば数億円は確実です。


 モナ…リザ?    

(2)量産する価値があるもの

産業革命以降が中心になりますが、
「量産が出来て、より高い価値で売れるもの」も
贋作の対象となりました。

ブランドの鞄、時計などが分かりやすい例かと思います。
ダイヤモンドをガラスやキュービックジルコニアで製作、というのもそうですね。
(もっと言えば人工ダイヤモンドも、扱う人によりそうなります。)
※悪意がある場合と、純粋なレプリカとは別に考える必要があります。
 キュービックジルコニアをそれ自身として扱う分には
それ自身の意味がありますので、念のため。

商標商品(キャラクター)もここに入ります。
これは名前だけが通れば、品質は問題外となるばあいもあります。


  昔、宝飾デザインに携わっていた頃に
 「ダイアモンドは美しすぎるものは偽物の可能性が高い」と聞きました。

(3)コピーが容易なもの

こちらも比較的近代がおおくなりますが、
真似をするハードルが低いものは「贋作」の対象として
選ばれる機会が多いです。

有名人のサイン付き○○、が分かりやすい例です。
(先日、藤井聡太さんの色紙がニュースになりました)


 これは(気概は)本物です。

※(1)~(3)は重なる場合、またその周囲を含む場合もあります。

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表題に戻り…まれにですが「北欧雑貨でも偽物ってありますか?」と
ご質問をいただくことがあります。

私自身、パロディ的なものに出会った話
以前このブログに書いたことがありますが、

上記の(1)~(3)の理由で
『普段、弊店で取り扱う家具や雑貨』で
悪意のある(高値を狙う販売目的の)贋作というものは
可能性としてごくごく低い、と考えられます。

贋作者側からするとほぼすべてのアイテムにおいて
価格帯・販売見込み量としては魅力が少なく、
また本物と見間違えるほどの製品を作るには
製作準備も簡単ではありません。

敢えて言えば「有名ブランド」で「量産しても売れる」ような
雑貨(器)、ですが…その対象は「北欧」という需要から考えると
贋作も利益目的な商行為である以上、対象はごく限定的です。

プラエに限って言うとその対象にかかりそうなものに関しては
正規輸入限定なので、そのあたりでも大丈夫そうです。


 ミケランジェロも若いころ、贋作を作ったことがあります。 

注意すべきものが無いわけではありませんが、
現状では疑うレベルのことは少ないと考えます。
それよりも、リスクが高いですから。

古い雑貨や器では「バックスタンプ」「サイン」「シール」など
その出自を示すものが無いアイテムも少なくないのですが、
プラエでは過去の取り扱いや資料と照らし合わせて
なるべく正確な表示が出来るように心がけています。

現段階では北欧のヴィンテージで「贋作」の可能性は
あまり危険性が高いものとは言えませんが、
より確かなご案内が出来るように今後とも弊店では
経験と知識を積んでいきたいと思います。

またご購入前に気になるものなどございましたら、
店舗スタッフまでお気軽にお声がけくださいね。

お声がけ、お待ちしております。

→ プラエWeb

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【 About Prae 】


プラエは2010年、徳島に誕生した"北欧ヴィンテージ家具"や"北欧食器・雑貨"やオリジナル家具、植物などを扱うインテリアショップです。

デンマーク語で「Hygge(ヒュッゲ)」という言葉があります。 他の国の言葉にするのが難しいのですが、『どことなく温かくて、居心地の良い雰囲気』といった彼らの独特の言葉です。北欧の暮らしやデザインが注目されるようになっていますが、それは純粋になにかのモノだけではなくどこか「Hygge」な空気感が私たちを惹き付けて止まないのかもしれません。

座り心地のよい、木製の椅子。 取っ手がレトロで使い勝手の良い50年前のデスク。 レトロで可愛い食器。 これって何に使うんだろう?そう思わず見入ってしまう古い古いオブジェ。プラエはときどき北欧に買付に行き、そこで出会ったものたちを大切に連れて帰ったりしています。

お店はそんな出会ったモノたちと、あなたのお部屋をつなぐ場所です。古いものだけではなくて、国内外で作られた中で北欧デザインを生かした家具をセレクトしたり、 オリジナルで家具を製作したりもできますので、コーディネートのご相談も良かったら。 ホームページやブログを見てもらって、お店に来てもらって。 どことなく居心地の良いそんな時間を過ごしてもらえれば、幸せです。

Prae Inteiror (プラエインテリア) 代表 香川 拓也