Upsala Ekebyの「花の陶板」(1971年)とその背景

お盆もすっかり明けまして、
それでもまだまだ暑い8月17日。

徳島は普段なら「阿波踊り」が終わり
しみじみと晩夏が始まるイメージですが
今年は落差が少ない気がします。

来年は阿波踊りあると良いなぁ。
あと北欧に買い付けに行けると良いなぁ。
ついでに実家の庭から石油が出てくると良いなぁ。

そんな些細な願望を胸に抱きつつ
昨日届いたヴィンテージをぱちりと。

スウェーデンのUpsala Ekebyで製作された花の陶板。
デザイナーはIrma Yourstoneとなります。

この陶板は1971年のわずか1年間だけの製作です。

1年間、ということにはあまり意味は無いのですが
1971年という年はUpsala Ekebyにとって
大きな意味のある一年でした。

1964年にUpsala Ekebyは
スウェーデンの元王室窯であるRorstrandを買収します。

いまから考えると愚行とも思えるのですが、
当時のUpsala Ekeby社では製造にコストがかかることから
「デザイナー不要」という論調がありました。

くだんの1971年はその流れを受けて
大量にリストラが敢行された1年です。

ミラノ・トリエンナーレで金賞を受賞した
イングリット・アッテルベリ

Rorstrandを代表するデザイナーである
マリアンヌ・ウェストマン。

この陶板の作者である
イルマ・ヨーストンもこの1971年に退社しています。

捨てる神あれば拾う神あり、
優秀なデザイナーである彼女たちは
デザインの教師として招聘されたり、
自身で窯元となったりと新しい人生を歩みます。

翻って「デザイナー不要論」を掲げていたUpsala Ekebyは
1975年にフィンランドのアラビアから買収を受けますが
徐々に生産は減少、最終的に1977年に閉窯となりました。

(参考)Upsala Ekeby(スウェーデン語)

陶板が製作された1971年頃は、
同社らしさが一番輝く最後の光だったのでしょうか。

おそらく契約の関係もあり、
わずか1年の製造となったこの花の陶板。

ヨーストンの気概が見えるようで、
デザインとしてはとても美しく存在感のある作品です。
入荷も限定的なアイテムですので、良かったらお早めに。

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【 About Prae 】


プラエは2010年、徳島に誕生した"北欧ヴィンテージ家具"や"北欧食器・雑貨"やオリジナル家具、植物などを扱うインテリアショップです。

デンマーク語で「Hygge(ヒュッゲ)」という言葉があります。 他の国の言葉にするのが難しいのですが、『どことなく温かくて、居心地の良い雰囲気』といった彼らの独特の言葉です。北欧の暮らしやデザインが注目されるようになっていますが、それは純粋になにかのモノだけではなくどこか「Hygge」な空気感が私たちを惹き付けて止まないのかもしれません。

座り心地のよい、木製の椅子。 取っ手がレトロで使い勝手の良い50年前のデスク。 レトロで可愛い食器。 これって何に使うんだろう?そう思わず見入ってしまう古い古いオブジェ。プラエはときどき北欧に買付に行き、そこで出会ったものたちを大切に連れて帰ったりしています。

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Prae Inteiror (プラエインテリア) 代表 香川 拓也