フィンランドとベーシックインカム。

コロナ禍による貧困への対応で
スペインでは先日、ベーシックインカムが議会で承認されました。

内実は「最低所得保障」ですので、
全ての国民に同額の支給というものとは違い、
どちらかというと日本の生活保護に近いようで、
人口4670万人中230万人ほどが対象となるようです。

北欧ではフィンランドの一部で2017-18年の間、
実験的にベーシックインカムが実施されていました。

こちらは失業者のうち無作為に選ばれた2000人に、
月々560ユーロ(7万円前後)を無条件で提供するというもの。

フィンランドの目的は「雇用創出」であり
貧困救済とは少し毛色が違うものですが、
失業率にはあまり影響が見られなかったものの
社会活動への参加等、暮らしの質は確実に上がったようです。

労働形態も大きく変動していくであろうこれからの社会で、
こうした社会保障というのも議論の対象になっていく地域も
スペイン以外にもまた出てきそうですね。

限定的なパイロットプログラムが各地で行われていますが
フィンランドの先日の報告では「やや良」くらいの
答えになっていたように思います。
→ World Economic Forum(英語)

コロナの影響で、特にアジア圏外では
社会保障のあり方も大きく変動しそうな様子もあります。
どういった形でも是非はあるかと思いますが、
社会がより良い形になっていくことを祈るばかりです。

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そんなフィンランドから
アラビアの珍しい器が届いています。

Anja aarinen-Winqvistによって製作されたこの器。

アラビアアートデパートメント、という
生産性や採算性を目的とするのでは無く、
デザイナーの自由な作品製作が認められていた部門で
製作されたものとなります。

一見、金泥のようにも見える縁取りは
実際は金は一切使用しておらず、
黄土色と深茶のグラデ-ションのみで
落ち着いた華やかさを表現しています。

光を当てると全く別の表情に見える、
量産には全く向きそうにもない作品です。

工場製品としてプロダクト化をする場合、
コストパフォーマンスであったり、万人受けであったりと
功利的な思考も必ず必要ですが
この部門はその考えを前提としていません。

自由度の高い製作をすることによって
新しいプロダクトのヒントとなったり、
デザイナーの製作の礎となったりすることが
大きな目標なのだと思います。

これもある意味では精神的な「保障」ですね。

ベーシックインカム自体には個人的には疑義はありますが、
自由なデザインを創出するためにはこうした考えを持つ会社のフォローは
とても大きなもののように思います。

一点のみのご案内となりますので、
気になる方は良かったらチェックしておいてくださいね。

→ Arabia AJW アート深皿

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【 About Prae 】


プラエは2010年、徳島に誕生した"北欧ヴィンテージ家具"や"北欧食器・雑貨"やオリジナル家具、植物などを扱うインテリアショップです。

デンマーク語で「Hygge(ヒュッゲ)」という言葉があります。 他の国の言葉にするのが難しいのですが、『どことなく温かくて、居心地の良い雰囲気』といった彼らの独特の言葉です。北欧の暮らしやデザインが注目されるようになっていますが、それは純粋になにかのモノだけではなくどこか「Hygge」な空気感が私たちを惹き付けて止まないのかもしれません。

座り心地のよい、木製の椅子。 取っ手がレトロで使い勝手の良い50年前のデスク。 レトロで可愛い食器。 これって何に使うんだろう?そう思わず見入ってしまう古い古いオブジェ。プラエはときどき北欧に買付に行き、そこで出会ったものたちを大切に連れて帰ったりしています。

お店はそんな出会ったモノたちと、あなたのお部屋をつなぐ場所です。古いものだけではなくて、国内外で作られた中で北欧デザインを生かした家具をセレクトしたり、 オリジナルで家具を製作したりもできますので、コーディネートのご相談も良かったら。 ホームページやブログを見てもらって、お店に来てもらって。 どことなく居心地の良いそんな時間を過ごしてもらえれば、幸せです。

Prae Inteiror (プラエインテリア) 代表 香川 拓也